Jincup

CATEGORIE

Frendship

DATE

Apr 23, 2023

Jincup

自分の周辺5mを豊かにすることをみんながやれば、必然的に世界中が豊かになるという話を聞いたことがある。僕が陶芸を始めたきっかけは、「自分らしさを見つけたい。」「誰もみたことのない形を作りたい。」といった自己表現のためだった。それがONE KILNに人が集まるにつれ、「皆が幸せを感じることのできるような器を作りたい。」という思いを抱くようになった。

Akihiro Woodworksのジン君とは、高校時代からの付き合いで、ONE KILNをはじめる前年2007年には、一緒に展示会をしたこともある。そこでジン君が展示したのは、後に「jincup」の原型となる「Aカップ」だったが、そのカップは、修行中で収入の少ないジン君が、お母さんの誕生日プレゼントのために作ったのがきっかけだったらしい。僕にはなかった“周辺5m”の意識がジン君にはすでに備わっていたのだろう。 その頃から、木工を型取って陶器にしたら面白いかもしれないというアイディアはあったが、実現できずにいたのは、今考えてみると、“自己表現”と“周辺5m”という意識の違いがあったからではないだろうか。

「jincup」は、今や人気商品となったが、材料となる木材を乾燥させて制作できるようになるのには5年を要し、生産する数には限りがあるらしい。作りたくても作れないし、たくさんの問い合わせを断ることが心苦しいというジン君の話を聞いて、今回の企画が動き出した。

今回発表する、「jincup ceramics」が実現したのは、20年近くの時を経て、自己表現のみを追いかけていた僕の意識が徐々に変わり、ジン君のマインドにようやく追いついたのかもしれない。

「jincup 」オリジナルはタブノキを使って製作。

「jincup ceramics」流通と生産を考慮して、波佐見の職人さん達の力を借りて製作。

「jincup cultivate」ONEKILNの坊津土を使って数量限定での製作。

Akihiro Woodworksのコンセプトにこんな一文がある。

「良い物を作れば、良い物を使う人が増える。それを続けてゆくこと。それこそが、より良い未来へ向けて、僕等にできる唯一のことだと信じています。良い物の基準を探す旅へ、自分のため、あなたのために。」

ものづくりを通じ、まずは自分たちの周辺5mを豊かにすること、それがより多くの人たちに幸せを届けることと信じて、夢を追いながら、僕たちの友情は続いていく。

jincup cultivateは、4月29日(土)午前10時よりonekiln.jpにて販売いたします。

以下のリンクより▼ https://onekiln.jp/search/designers/akihiro-woodworks

※「jincup ceramics」の販売につきましては、インスタグラムアカウント@akihirowoodworks でのご案内となっております。

LATEST JOURNAL

Your cart is empty

このサイトはユーザー体験向上のため、Cookieを使用しております。プライバシーポリシーにご同意いただける方はクリックをお願いします。