桜島の火山灰

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Sept 29, 2021

桜島の火山灰

鹿児島に戻り、陶芸家として独立して最初に作ったのは、白磁のテーブルウェアでした。 型から抜いた素地は外で乾かすんですが、その時に桜島の火山灰が降ると、焼いた際、表面に黒いポツポツが表れてしまうんです。 そんな白磁の大敵である火山灰を釉薬にしてみようと、ある日思い立ちます。 早速、降り積もった灰をホウキで集め、ビニールに詰めて工房に持ち帰りました。 ベースにしたのは、黒や茶色に発色する鉄釉と呼ばれるベーシックな釉薬。 加える火山灰の量や焼く時の温度などを納得がいくまで、色々と試しました。 ASHシリーズにはこの火山灰の釉薬が使われています。スレートグレーに発色した鉄釉の中で、星のように散らばる金属質の煌めく釉薬。 焼く際に内と外との釉薬と干渉し合ったり、窯の中に置く位置によって、個々に色味が変わるのは、工芸的な面白さ。自分好みの風合いを見付けるのも、楽しみの一つです。

ash tone

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